雑記:プロメテウスに一目惚れした六歳のわたし

神話の雑記

雑記。閲覧どうもありがとうございます。すずきです。

日本は幼少期から神話に触れる機会に恵まれていますね。
理由はぱっと二つ思いつきます。

神社がどんなところにもあって、儀礼も豊富。
②スマートフォンでできるソシャゲアプリに、神々が登場しまくる。

今日では主に②の理由の方が大きいのではないでしょうか。

かくいうすずきのギリシア神話との初接触は、母にくっついていった家の近くの小さな市立図書館で起こりました。

市立図書館といえど、そこは分館で、本当にささやかな一室でした。

当時すずきは齢6,7。ケツの青いガキでした。
(もう成人したのにまだ蒙古斑があるのはなぜ?)

自分がちっちゃかったのですごく広い図書館だと思っていましたが、久しぶりに行くとその狭さに驚愕しました。

そんなこんなでふと手に取った本が

『子供のための世界文学の森28 ギリシア神話』(集英社)
でした。

こちらは、ギリシア神話作家で著名のトマス・ブルフィンチ氏が書き、箕浦万里子氏と深沢真由美さんが訳された児童向けのギリシア神話集です。

大きな文字、挿絵。収録されている話もちょびっとだけのまさに子供用のギリシア神話です。

一話目に
天界から神の火を盗んだプロメテウスの話が収録されていて、
1ページ分を使って描かれた、火を持って天から走り逃げる文化英雄プロメテウスのイラストが挿入されていたのです。

すずきは彼に一目惚れ

プロメテウス……なんてかっこいいんだろう……。

あの1ページのイラストが幼い私の脳に焼き付き、離れませんでした。

子供向けのデフォルメしたイラストや漫画のようなものではなく、繊細で美しい絵柄だったんですね。
それ一枚で絵が完成していました。

その美しさにすずきは虜になりました。

思い返せば、とにかく見目麗しい人や物、事が好きなのはここに起因しそう。

ゼウスを欺いたため、プロメテウスはコーカサス山に磔にされ、鷲に内臓を食い荒らされ続けます。

この結末を読んでもなお、恐怖や哀れみに勝る憧れ感謝が胸を満たし、すっかりプロメテウスに恋をしました。

その後どうなったか、何の記憶も無いけれど、「ギリシア神話が好き」と大して読んでもいないのにクラスで公言していた気がします。

そして大学で哲学科に入り、古代ギリシア哲学をかじって、またギリシア神話に戻ってきました。

さらにこれからは、ギリシア神話に留まらずに各地の神話に食指を伸ばしたいですが、やはり根底にはプロメテウスへの憧憬が強く残っています。

だからこういう漫画とかソシャゲで神々がイケメン化、美少女化するのって大賛成です。
たまに性転換させられているキャラもいるそうですが。

あとは、ソシャゲっていろんな漫画やアニメのキャラもコラボで登場しますから、
ゼウスよりピカチュウの方が全然強い
なんてこともざらにあるのがやるせなくて笑っちゃいますね。

ちなみに物心ついたときから超絶ストレート長髪大好きマンなので
最近たまたま目を通した
『小学館 学習まんが 世界名作館8 ギリシア神話』
アポロン様もイケメンすぎて最高でした。

さらさらのロング直毛に切れ長の瞳。

嗚呼! 私もアポロンさまの寵愛を受けて、ひょんなことから殺されたい!

お付き合いいただきありがとうございました。

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